ムカシトンボとチュウゴクブチサンショウウオ
2026年5月5日午前中 晴 気温14℃
今年も恒例になっているゴールデンウイークのムカシトンボ探しに行ってきた。
気持ち良く晴れいたが、9時に現地に到着したら気温が14℃…。上着がないと寒い。
トンボが飛ぶには、流石に寒すぎだろうと思い息子にサンショウウオ探しを提案した。
この地は私たちが唯一見つけているチュウゴクブチサンショウウオの生息地でもある。チュウゴクブチサンショウウオは流水系のサンショウウオなので、探す場合、石がごろごろとある渓流を探さないといけない。足場も悪いので、なかなか探す気がしない。実際、この地でも、渓流が流れ込む砂防堰に流されてきた幼生しか見つけたことがない。
ちょうど産卵期初期ということもあり息子はノリノリで渓流を登って行った。彼は身軽なのだ。(笑)
私はというと、砂防堰の近くで双眼鏡でクマタカが出ないか探しながら待つことに…
待っていると、少しして息子が下りてきた。どうも見つからなかったようだ。
まあ~、いつものことだ。息子は渓流の出口付近で最後のあがきをしていた。
「おった~!!!」
叫び声と同時に私の目には息子の笑顔が飛び込んできた。

よく幼生を見つける場所のすぐ近くにメスが産卵にきていたようだ。大きさは120mm。
チュウゴクブチサンショウウオとしては普通のようだが、止水系のヤマグチサンショウウオを見慣れているのででかい!!


息子は初めての成体に興奮気味に写真を撮っている。
見つけた場所を聞くと水のない石と石の間だそうだ。

雨の後なので流されないために上陸していたのだろうか?
とてもアクセスしやすいところで見つかったので今度は卵嚢を探しにこなくては…。
撮影が終わると10時になっていた。気温まだ14℃だがしかたなくムカシトンボのポイントへ移動を始めた。
「チュウゴクブチで運を使ったからいないんじゃない?」と息子が言っていると横をムカシトンボが横切って行った。(笑)
しかし、私たちが移動する川沿いの道は日陰が多い。ムカシトンボは見た目はひらひら飛ぶカワトンボのようだが、生態はミルンヤンマのようにとにかく速く飛ぶ!
そして、日陰では消えて見えない。

ポイントまでに何度か遭遇するも目の前で消えて、私も息子も空振りの連続。
「もどって、明るいとこで待とう!」と息子の意見で少し戻る。
明るい場所に戻るとあっけなく息子が採集した。

まだ新鮮な個体だった。

あまり数がいなかったが何とか採集できてよかった。

いつものやらせ写真を撮る。
ほとんど止まらないトンボだが、いったん止まると今度はなかなか飛び立たない。やらせ写真にはぴったりのトンボだ。ヤゴの期間が7年程度と長く環境が変化していないこと証明になる。
息子が満足するまで写真撮影に付き合ってくれたあとしばらくして飛び立っていった。
ちなみに11:30に車に戻って気温を確認するとまだ14℃だった。(笑)
「寒くても飛ぶんだね、さすがヒマラヤのトンボ…」と息子。
さすが、1億年以上前からずっと生き続けてきたトンボだね。
アブサンショウの新産地とヤマグチサンショウウオの新産地のその後とハネビロエゾトンボ
2026年3月28日 山口市
やっと、新産地のアブサンショウオが産卵する水たまりを見つけた。




最初は水面が反射して良く分からなかったが息子がガサガサするとすぐに成体と卵のうが網に入る。そして、網を入れた向こう側には数対の卵のうがあった。
この2か月間何度も通ったがなかなか見つからなかったので今日見つからなかったらしばらく来ないつもりだったので、かなりうれしい!
ところで、この池は2月28日に見つけていたのだがその時は一滴の水もなかった場所だ。


その時は木の下で2匹の♂が待機していた。小さい方は75mmと小さく、成体は90mm以上になるアブサンショウにしては小さすぎ。それでも喉の下が白くなるっているので成体に間違いない。
この後水が溜まるのにさらに1か月も掛ったのだ。他のアブサンショウウオはもう幼生になっているのに。場所によって産卵時期も変わるものだが今回は本当に苦労した。
次はこれも昨年に幼体を見つけていた地域の産卵探し。
2026年4月4日 宇部市
こちらは産卵場所がなかなか見つからなかったが、3月15日ふと見つけた開けた林の中の小さな川の流れが気になって「ここは水が溜まるかも」と感じた。

その時には倒木をひっくり返すと、

成体が見つかった。同じ木に2匹待機していた。

間違いなく産卵場になると確信した。
しかし、本当に今年は雨が降らなかった。結局、産卵を見つけたのは
4月4日になってしまった。
この日は午前中までまとまった雨が降っていたので、午後から確認に行った。

林の中は増水して川になっていた。これは卵のうがあっても見つけるのが難しいかもと思っているとあっさりと息子が見つけてしまった(笑)

成体も見つかった。


卵嚢は流れが岸とぶつかって岸が少しえぐられている場所に産卵されていた。
「なるほど、こんな見えない場所に産むんだね!」と息子がつぶやいていた。
その時!!!

12~13mmの小さなヤゴを息子が発見!
「ハネビロエゾトンボだ!!!!!」と叫んだ。

この個体は背棘が近縁のタカネトンボに似ていたがどうもハネビロエゾトンボに間違いないようだ。ハネビロエゾトンボは絶滅危惧種Ⅱ類で簡単には見つけれない種で息子は昔から探している。昨年見つけた場所には今年はもういない。
林の細い流れを好むトンボだが毎年同じところで見つからないのがこのトンボ。
今年はこの小さな川に何度も訪れることになりそうだ(笑)
トンボシーズン開幕!
2026年4月5日 山口市・防府市
今年のトンボシーズン開幕〜!

とある公園のベッコウトンボが羽化を始めています。
絶滅危惧種ⅠA類、特定第一種希少野生動植物種に指定されているので採集不可。
どちらにしてもこの公園内は採取不可だけど(笑)

もう黒くなり始めている個体も見つかる。早すぎ!
本当は先週から羽化を始めているらしい。

他の池では羽化し始めたばかりの未熟のシオヤトンボや

さらに他の池ではタベサナエも!
今年は水不足がひどく渇水だった池もあるので、もう少し様子をみないとわからないけど、とりあえず始まった!!!!!
アブサンショウウオの新産地
2026年2月14日 山口市山間部
息子(中2)が来年の受験に向けて自主的に勉強を始めたので、親として邪魔は出来ないので、暇にしている娘(小4)と比較的近場のアブサンショウウオ新産地に観察に行った。この場所は昨年秋にクロゲンゴロウの多産地として見つけていた池で、アブサンショウウオの生息範囲内なので産卵に来そうだと思い、先日1月31日に息子と探しに行って1匹見つけている場所だ。

1月31日はまだ池が凍っていて産卵の気配はなかったので池周辺の林で探した。

1時間ほど探してこの♂のみで、多産するかどうかわからない。
しかし、アブサンショウウオはヤマグチサンショウウオと違い少し水深のある池でも産卵する。
2月14日に娘と池に行くと、池の氷は解けていた。しかし、少しガサガサしてみても水生昆虫は余り見つからなかった。ここは標高が350mほどあるので夜は冷え込む。まだ水温が低いのだろう。サンショウウオは大丈夫の温度だが、見つからなかった。
仕方なく、また林で探した。
探すと直ぐにアカハライモリ幼体が見つかった。

娘はアカハライモリが大好きだ。それにこんな小さなイモリは初めてなので、「かわいい!」を連呼していた。(笑)
その後、なかなか次が見つからず娘の「飽きた」の言葉を受け流していたが流石に何も見つからないので、帰ろうとアカハライモリを木の下に返そうとよさげな倒木を持ち上げると
「いた!(笑)」

いつも思うけど、あきらめて帰ろうとすると見つかる。(笑)
娘はサンショウウオが初めてだ。どんな反応をするかと思っていると、感想は「大きい!」だった。確かにイモリと比べると大きいのだが…そして、お腹のつついて「ぷにぷにしている」だそうだ。
それにしても、動画を撮るといつも自分で採ったかのように解説する娘なのだ。(笑)
通常アブサンショウウオは、この時期には産卵を始めてると思うが、今回もまだ見つからなかった。この場所の産卵はいつになるのだろうか。またどのくらいの規模だろうか。次回がたのしみだ!
冬のコガタノゲンゴロウ
2025年12月28日 最高11℃
今年はコガタノゲンゴロウをあまり探していなかったので、年末にダメもとで探してみた。
例年11月は多く見つかるコガタノゲンゴロウだが12月に入るとほぼ見れなくなるのだが…

この日は27匹!2025年で一番多く採れた。勿論、確認したら逃がすのだがこの時期に多く見つかったことに驚いた。
ところで、実はこの日のこの池の水位は例年より高く保たれていた。
普段浅瀬でとれるコガタノゲンゴロウがこの日は少し深めの30cmほどの所で採れた。南方系のコガタノゲンゴロウは水中越冬だが、冬は少し深いところで越冬しているようだ。いままでこの池で冬に見つからなかったのは浅瀬ばかりを探していたためかもしれない。
この日は少しだけキバラの個体もいた。キバラとは通常お腹の色が黒~ワインレッドのコガタノゲンゴロウだが、まれにオレンジ色になる個体の事だ。種としては同じだが少しレア完があってうれしい。この日の個体は息子曰く半分(または三分の一)キバラだそうだ。

そのほかは、

キイロヒラタガムシ、チビヒラタガムシ、ルイスヒラタガムシ、ヒメガムシ、チビゲンゴロウ、ウスイロシマゲンゴロウ、ヒメゲンゴロウ、コガシラミズムシ、キイロコガシラミズムシ、オオミズムシ、コミズムシ、マルミズムシ、マツモムシなど


ニホンアカガエルの卵塊も見つかった。
12月に見るのは初めてだ。

前に投稿した「年越えトンボ」で記載したがトンボ類も結構いた。
キトンボ、マユタテアカネとオオアオイトトンボ。越冬組のオツネントンボもいたが写真を撮る前に逃げられたそうだ(息子談)




年越えトンボ(2025→2026)
2026年1月3日 晴 7℃
この冬は少し暖かいと思う。と言っても雪は降ったし朝は氷点下だが…。
朝にオオタカ探しをしたがこの時期の干拓地は落穂が食べつくされカモの仲間がやって来ない。だから、オオタカも来ない。11~12月のオオタカ祭りが完全に終了していまった。
この日は気温はあまり高くないが風がなく日差しが当たる場所は暖かい。
だから、年越えトンボを探してみた。
と言っても本当は水生昆虫を探している時に見つけたのだが…。
自分たちの生き物観察はその日、目指す生き物があまり見つからない。しかし、目指さない生き物が良く見つかるのだ。(笑)

今年も平野部では1頭見たのみ。まさか年越えトンボとして会えるとは…。
そして、

ネキトンボ。→キトンボです。記載間違いです。26/2/10訂正。
こちらは目の前で♂同士がバトルしていた。3頭ほどいた。
しかし、探していた水生昆虫は全く入らず(笑)
これなら、年末にトンボ(キトンボ、マユタテアカネ、オオアオイトトンボ)を見つけた池に行けば他のトンボに会えそうだと移動。
池に到着したが、いたのは、

キトンボのみ。
結局、キトンボは3池で見られた。やはりキトンボは寒さに強い。

その池でガサガサしたがコガタノゲンゴロウ1匹のみだった。
ヤマグチサンショウウオ
2026年の今年もよろしくお願い致します。
2025年の年末12月27日ヤマグチサンショウウオの新産地を求めてとある里山を散策した。実際は3月20日にその前年に上陸した小さな幼体を1匹見つけているので新産地というよりは生息数の調査といった方が良かったのだが…
サンショウウオは卵のうを見つけるのは生息地であればそれ程難しくないが上陸後に産卵場以外で見つけるのはかなり難しい。
だから、この日も冷やかし半分、散歩半分の気持ちだった。
まずは春から怪しいと思っていた湿地に行ってみた。道中は曇りがちな晴で時々太陽がさすのが心地よかった。同時に年越ししそうなトンボも探していたが見つからなかった。

木を見上げるとノスリがいた。今期はやってくるのが遅かった気がする。
(2026年1月現在は普段通りの数に戻った)
そんなこんなでやっと湿地にたどり着いた。
あまり倒木がなく、仕方なく石をどかしてもムカデとゴミムシのみ。
あきらめて次のポイントに移動し始めた時、
ふと、目についた倒木を上げてみると、

居てくれた。(笑)
少し大きい幼体1歳?

あまり期待していなかったので、反対に驚いてしまった。
近くの倒木の下からも同じくらいの個体

その後、次のポイントへ
そちらは3月に見つけているので期待していたが、同じ個所ではみつからなった。
サンショウウオ探しはこんなもので見つからないのは普通の事、かなり温度が下がってもサンショウウオは移動するので同じ場所で同じ個体には会えないのが普通だと思う。
こちらも帰ろうとしていると何だか惹かれる倒木が林の中に…
息子に見てきてと頼むと「やっぱり(笑)」と息子も気が付いていた様子で確認に行った。
そして、

今日は3個体も見れた。
この生息地はかなりの多産地とみた。(4か所目の私たちが確認している生息地)
今日で親子ともどもサンショウウオスキルが上がったように思う。(笑)
春には卵嚢を探そう。(笑)